(生没年不詳)
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『信長を苦しめた、最強の鉄砲軍団』
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現在の和歌山市和歌浦関戸地区のあたりに雑賀衆と呼ばれる自治集団があった。その中でも時の本願寺門主顕如上人から最も頼られていた傭兵の一人が鈴木孫市である。
1570年代織田信長の大坂(石山)本願寺攻めに際し、雑賀衆の鉄砲集団と知略より信長の大軍から守りぬいた。孫市は信長との戦いに際し右肩先と左の手首を切られるが、気がつくと痛みも傷もなくなっており、懐に持っていた守り本尊を取り出してみると、その本尊に血のりがついていたという伝説も残っている。
鈴木孫市については各文献に名前が頻繁に登場するため、本願寺の戦闘部隊での活躍以外にも諸説があり、それが人々の想像をふくらませる要因となっているようである。
鈴木孫市は、和歌山市平井に住んでいたようで、信者達の集まる道場が、現在の蓮乗寺となっているようで、その蓮乗寺の境内には孫市の墓碑が建っており伝説の守り本尊も同寺で現在も祭られている。 |
鈴木孫市墓碑
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蓮乗寺 解説板
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蓮乗寺山門
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