有名人のお墓
No.11
(1773〜1849)
(1819〜1871)
『江戸後期の紀州藩絵師』
場所
和歌山市西大工町 西光寺内
和歌山市森小手穂 岡崎支坊
野際白雪、名は徴、字は伯亀。白雪と号し石湖の別号もあり。
安永二年和歌山の同心の家に生まれる。白雪は表具を家業としていたので、多くの古画の名作を見る機会に恵まれていて、自ら研究をしていた。その後野呂介石(紀州の画家)に師事し、君命を受け大作を次々と書き上げ、紀州藩主にその才を認められる。
白雪の題材は、南北折衷、山水、人物、草花と広く、その名声は四方に伝わる。嘉永二年(1849)77歳で亡くなる。和歌山市の岡崎御坊に永眠す。
野際蔡真、名は真、字は仙
、石居または石湖と号し、白
山人とも号していた。松山家に生まれ白雪の次女と結婚し、野際家を継ぐ。白雪の後を受けて紀州藩の絵師となり、十人扶持を給わる。その作品は白雪と異なり、南宗よりも北宗に近いものが多い。明治四年53歳で亡くなる。和歌山市西大工町西光寺に永眠す。
野際蔡真墓碑
野際白雪墓碑
西光寺山門