名を有信といい、光城と号す。明治元年三月宮城県仙台市に生まれる。
明治二十一年一月東京に遊学し、東京美術学校(現在の東京芸術大学)にて彫刻を学ぶ。その後高村光雲に師事して、その非凡な才能を認められ、国宝の修繕の嘱託として各地に派遣される。
　健康を害し新宮にて静養ののち田辺に移り、大正九年海南市鳥居の如来寺の下にて晩年を過ごす。近代彫刻の大家として名声を馳せ、また植物学にも造詣の深い人であった。昭和六年頃亡くなる。