■大日寺の由来
不動明王は、大日如来のお使いとして仏法の守護にあたる御方です。信者を保護し悪魔を降伏させる役目をもっておられます。眼を怒らし、岩の上に力強く立たれ、右手には剣を左手には索をもち大火焔をせおっておられます。右の剣は怒りや愚痴を切り払う智恵をあらわし、左の索はこの索で迷いの信者をしばって救いとられるのであります。また背中の大火焔は一切の煩悩を焼きつくす大慈悲をあらわしています。当山の不動明王は御誓願に依り、特に大地を踏ん張るもの、索を持すものに御加護を頂くと伝えられています。
堂内に阿弥陀如来が安置されており、本像は桧材、寄木造りで、彫眼の漆箔像で、切れ長のまなこに軽く唇を合わせた温和な顔つきで、親しみのあるすぐれた仏像で、十二世紀後半の作とみられ、像高88pあり、県の重要文化財に指定されている。
当山は紀元はさだかならずも古来より旧正月十六日を区民こぞりて般若会修法につとめ、当村の区民すべての御加護を祈願することを一大修法の日としています。
昭和五十九年には境内に水子地蔵も安置され、近郷近在に申す及ばず、多くの人々の信仰を集めています。
■観光
当地はシュロの産地として全国に知られ、一時は山々がシュロ・シュロで活気あふれる町で、今なお、シュロの林がみられ、仏教の聖地、中国の天台山を拝する思いにさせられます。又、五反田では川遊びができ、夏には多くの家族連れ、若者で賑わいます。
■年中行事