■玉泉寺の由来
当山は明恵上人の開基とされ、上人は七百六十有余年前、熊野詣で日高有田の里を経て高野山への巡錫の途中に当地に立ち寄られ、上人自作の持念仏である薬師如来を草庵に安置せられ、諸人の無病息災・諸願成就の寺とされる。以後諸人の厚き信仰を集めるに至るも後に去たり。当寺のそばに旧家で代々庄屋であった井谷家に世継ぎが流産に終わる。よって薬師如来に一心にご加護を鰐口の布の緒にすがり念じらる其の時ばったり緒が切れ落ち腹にからむ、ふと其の緒が薬師の恵と覚り持ち帰り腹帯として見事玉のような子息を安産し其の上乳に恵まれ成人に至るこのことが村人から諸人に伝わり、薬師様の鰐口の布緒をお受けになる人は今なお絶えず、詩に、『阿りがたや 小安の薬師のごりやくお うけ志うぶ子のおいたちぞよき』があり、子安安産として、由緒ある名刹として今日に至る。
また、本堂内陣には子安観音、皮膚病平癒の毘沙門天、諸願成就の不動明王を安置致しております。
安産御希望の御方様は安産祈祷の腹帯をお授け致します。
■年中行事