■蓮花寺の由来
海南市は古くから「熊野街道」と呼ばれる道が通じており「アリの熊野詣」と云うにぎわいを見せたもので、当山は熊野詣の旅人達の安息の霊場として往来の人々の信仰を集めました。そもそも寶閣山蓮華寺は人皇第八十五代後堀河院の御宇貞応二年(1223年)、当時の高僧として有名なる、彼の明恵上人の開基に依る霊場であり、実に七百八十有余年に及ぶ歴史を有する、由緒ある古刹で有ります。
安置し奉る、御本尊は春日の御作『地蔵菩薩』でありますが、地蔵とは【コワシャテイギャバ】の訳であり、この菩薩の御徳の広大なることをあらわされた、ご名号であります。即ちよく一切の徳を蔵して衆生に御利益を賜り如何に罪障深き者も、たとえ信仰の機縁に恵まれぬ者といえども、一人も捨て置かぬと言う御慈悲が十二のご誓願となって人々の苦しみを代わって受け取って下さり御救い下さる有難い菩薩様であります。
従って『地蔵菩薩』様は沢山のお宝を蔵しておられまして智恵や、宝物を人々にお与え下さいます。また子供さんのお守り仏でもあります。
頭の髪を切ってこの菩薩様に供えると、いかなる願望でも成就させて貰えるという信仰から、近年受験の学生や頭痛解消祈願、子宝授かり祈願の方々も参詣されます。
■観光
最近、近くに森林浴やレクリェーションの場として、森林公園や、大明神雨の森(海抜422m)頂上には、桜・ケヤキ等六千三百本が植えられ、延べ4kmに亘る遊歩道も整備され、頂上一体からは海南市街地や、遠く淡路島も展望できます。
■年中行事