■薬師院禅林寺の由来
禅林寺は、俗に幡川のお薬師さんと呼ばれ、広く人々に親しまれています。当寺院は今から千二百有余年前、唐(中国)の青龍寺の僧為光上人が修行の道場にと、聖武天皇よりこの地を頂き、同天皇の勅願所として建立した寺院です。当時は七堂伽藍の精舎であったが、建武以前に金堂を始め寺庫までも火災にあい焼失、再興された後も、天正十五年に豊臣秀吉の南征による兵火により再び焼失し、広大な寺領も没収されました。(諸堂の跡は地名として今なお残っています。)その後、中興秀慶僧正が再興しようと志し、ご本尊を求めている時、遠く桧前の山中より、夜な夜な光輝くものがあり不思議に思い登ってみると本尊の御首でした。同僧正はそれを捧持し、寺に移して、直ちに京都の仏師高慶に土で御尊体を作らせそれが現在の御本尊です。
本尊 薬師如来 (秘仏) 座像3尺5寸
開山為光上人が、青龍寺より七仏の内一体を携えてきた仏様です。
特にぼけ除け、その他の病気にご利益あり、お薬師様は「わが名号一たび耳に聞くとき願いとどけん」の誓願通り多くの人が救われています。
足神 本堂東側にあり、神経痛、リュウマチ等々にご利益有り。
境内の裏山には、約二百年前より四国八十八ヶ所をお祭りしています。お四国にお参り出来ない方や願事成就の為多くの人々が、お参りし、又年に一度の旧正御影供には、大勢の信者さまと塔婆供養し、おねがいをします。
■観光
寺宝には後村上天皇の御諭旨、南北朝時代の古文書百数十点あり、県の文化財に指定されています。
境内には、ぼけ除け地蔵、無縁地蔵、十三仏、水子地蔵、聖観世音菩薩をおまつりし、御参拝の皆様方を温かくお迎え下さいます。
■年中行事